貸し事務所といえば、その際にかかる、初期費用が高いことに注意が向くことが多いといえます。一般に貸し事務所は、賃貸契約を結んだ後に入居して事業を始めるまでに時間と初期費用がかかるといえます。オフィスで使用する家具の搬入や、回線を引いたり、内装工事をしないとならないなどの理由からです。もし、小規模な企業が貸し事務所を利用するとなると、その初期費用の高さと事業を始めるまでに時間がかかることがネックになるといえるでしょう。
貸し事務所はこうしたことから、初期費用を抑えたい小規模なベンチャー企業などには向かないといえます。そのような場合には、貸し事務所の代わりにレンタルオフィスを利用するほうがメリットがあります。レンタルオフィスは初期費用を抑えたい、すぐに事業にかかりたいなどの起業者等のニーズに合う形で登場するようになってきたといえます。こうしたレンタルオフィスは広がりを見せていて、その初期費用の安さや、オフィスの備品等が初めから揃っているなどのメリットがあります。
では、貸し事務所を利用するメリットはどんなことにあるのでしょう。先ずは一般的にレンタルオフィスを利用する企業よりも貸し事務所を利用する企業のほうが信用度が高いといえます。金融機関から融資を受ける場合は比較的有利になるといえます。また、月ごとの賃貸料は貸事務所のほうが安いといえるため、長期的には費用面においてもメリットがあります。このため、初めはレンタルオフィスを利用して、事業が軌道に乗り始めると、貸し事務所に移るというケースが多いといえます。